トイレの悩み
トイレに行ったばかりなのに・・
尿意が繰り返してしまうのは?
今回は、特に持病の自覚のない方から相談されることのある、日中に起きる排泄の現象です。
良く耳にする内容は、一度、トイレに行くと、立て続けに尿意を感じてしまう、頻尿程ではないがトイレが近いといったものです。
ここで、注意していただきたいのは、特に利尿作用のある飲み物や果物などを口にしていないということです。
コーヒーや紅茶、柿などは良く知られているのですが、緑茶が意識されていないことがあります。これらの物に思い当たる方は、まず、そちらの摂取を意識してみてください。
さて、話を戻しましょう。
これは健康番組でも取り上げられるよに、特に中年以降の女性に対して診断される、「過活動膀胱」といった名称で紹介されている症状です。
この症状の改善を目的に、ご相談を受けることはありませんが、長年、お付き合いくださっているお客様が、
「 最近、実は・・・ 」といった会話から知ることがほとんどです。
病院での治療は主に投薬になると思うのですが、我々代替療法では、そういうわけにはいかないので、神経が過敏に働かないようにほぐす・緩めるといった内容になります。
その上で、私は「 運動 」をお勧めしています。
骨盤底筋を鍛えましょう
この症状の原因と考えられているひとつに、
骨盤底筋と呼ばれる筋肉の加齢によ弛緩があります。
この筋肉は体の胴体部分の一番下で、内臓を支えています。詳しいメカニズムは私には分かりませんが、この筋肉が緩むと内臓が下がり排尿をコントロールしている神経に何らかの影響が出て症状が現れると考えています。
そして、出産を経験された方や比較的、筋力の弱い女性に症状が現れることが多いです。
男性でも長年、運動をする機会の少なかった方でみかけます。
運動は至って簡単。床に脚を伸ばして座ります。その姿勢で前に向かって、お尻を前後に振って進みます。
1.5メートル程進んだら、今度は元の場所へ後ろに向かって同様に進みます。この運動を5往復、時間のある時に行います。(1日2,3回)
たったこれだけの運動ですが、気がついたら症状が治まってたという経験を耳にしているので、お心当たりの方はお勧めです。
日中、トイレが近い
寒い日、トイレが近くて心配でしたら・・
寒い日は日中でも深部体温の保護の為の生理作用でトイレが近くなりがちです。
これを避けるには、首、手首、足首を冷やさないように手袋、マフラー、レッグウォーマーで保温に努めましょう。
そして、忘れてならないのが「背中にカイロ」ですね。左右の肘を結んだ高さに貼ると良いでしょう。背骨を挟んで2つでも良いし、大きいものを1つでも構いません。
但し、背もたれのある椅子に腰かける機会が多い方は、背骨に当たらないように貼ることをお勧めします。(火傷予防)
・・・とまぁ、ここまでは皆さんよくご存知だと思います。
お客様とお話しして、気づくのですが、一日を通してお飲みになるものって気にしていますか?
お茶やコーヒー、紅茶ばかりではダメです
お茶、紅茶、コーヒーをはじめ利尿作用のある飲み物が多くありませんか?
女性の方は、お気づきのようで、外出があるときはお茶はもちろん、水分自体の摂取を控えてしまう方が多いようです。
そして、この利尿作用は飲んだ量よりも多くの水分をお小水として排出します。
人間の体は約60%が水分と言われていますので、お小水の原料は豊富ですから利尿作用のある飲み物ばかり飲むとトイレが近くなってしまいます。
これは、私が日常よく経験することなのですが、コーヒーのみで日中を過ごしてしまい、適度にトイレにも行ったにもかかわらず、夕食で水分を摂ると体内に利尿作用が残っていたようで、就寝時にまでトイレが近くなってしまうことがあります。
そんなことから、寒い季節に利尿作用のある飲み物を飲む機会が多い方は同時に、白湯(湯冷まし)を飲むことをお勧めしています。
血液中の水分量を保つことで腎臓に負担をかけないことを心掛けたいものです。
夜間、トイレに起きる
夜間のトイレの回数が増えていませんか?
若い時には気にも留めなかった事があります。
成人になれば飲酒の機会もありますよね?そんな夜は、お酒の種類によってはにトイレに起きること。翌朝、目覚めると、喉がガラガラになっていること。20~30歳代は毎晩、アルコールを飲んでいたので、夜間にトイレに行くのは気にも留めませんでした。
ところが、ここ数年は飲酒に関わらず、夜中に起きるんですよ。以前から、夜間のトイレの悩みはお客様からの相談であったのですが、自分の年齢も達してしまったのかなと考えていました。
ただし、この現象は私の場合、特に室温が15°を下回る冬季に起こるのです。
遮熱シート、あんかで対策
そこで、敷布団の下に遮熱シートを敷いてみると、変化が・・・
2回は起きていたトイレが1回になるんです。掛け布団ばかりに意識が回ってしまいがちですが、床からの冷気にも注意が必要なのです。
余り寒いと、交感神経(活動を促す神経)が優位に働きます。目が冴え、深部体温が低下しないように末梢血管を狭め、血流量を減らして体温が逃げないようしてしまいます。
そうなると、益々、手足は寒く感じてしまい悪循環に陥ります。
だからといって、電気敷き布団などに頼ると、体が発熱を怠るようになってしまします。
これでは健康に良いばかりか、かえって冷え性を助長してしまいます。
先ほどの遮熱シートも良いのですが、高齢になると、発熱する力が衰えます。
そこで、お客様のお勧めは昔ながらの「アンカ」です。お湯を入れ、時間をかけて自然に冷めるのが良いようです。足だけでも暖かいと、入眠効果も得られ、副交感神経(リラックス時の神経)を優位にすることで、血管を拡げ、体温を上げることが期待できます。
また、自然に冷めることで、自律神経の働きに影響が少ないと考えられます。
すでに電気アンカ、電気敷布を使っている方は、タイマーを使うなり、就寝時に電源を切るなどして、自律神経を労わってみてください。
ただし、個人差が有りますのでご高齢の方や持病がある方はお医者さんにご相談することお勧めします。